三重県の中・高等学校の映像酔い

(1)手振れ映像による映像酔い
2006年11月2日、三重県四日市市の私立中・高等学校で、自分たちで撮影した文化祭の映像を体育館の大型スクリーンで見ていた生徒たちが、次々とめまいや吐き気を訴え、約480名のうち50名以上が不調を訴え、うち高校生12名、中学生1名の計13人が救急車で病院に運ばれました。幸い、病院に運ばれた生徒さんの症状も軽く、比較的短時間で症状は緩和されたそうです。

(2)映像酔いは何故起きたか?
新聞報道によれば、当日は文化祭の最終日であり、暗幕を張った体育館で、午後2時20分頃から縦4m、横6mのスクリーンに、プロジェクターでビデオ映像を映し出し、全校で鑑賞していました。映像は生徒が撮影した文化祭の映像でしたが、一人ひとりの顔がアップになったり、絵や写真の展示物や模擬店を撮影したものでしたが、手振れがひどく、スクリーンに映し出された映像は激しく左右に揺れていたそうです。

(3)生徒さんの症状と対応
開始から数分後、生徒は次々と不調を訴え席を立ったため、急遽、上映を中止したそうですが、気分が悪くなった生徒さんは、呼吸が荒くなって青ざめたり、頭痛、めまい、手が冷たくなったり、吐き気がするなど、車酔いの症状に似ていたと話していたそうです。
これは、まさに映像酔いの症状ですが、学校側の対処も早く、大事に至らなかったそうです。このように、手振れ映像を、大型スクリーンで見るケースでは、映像酔いが比較的起こりやすい傾向がありので注意が必要です。  
       

*関連新聞記事  

 

Copyright (C) U-staff Co.Ltd. All Rights Reserved 

                      
開発委員会として詳しい分析は しておりませんが、新聞報道から判断すると 映像酔いの可能性がおおきいです。